
株式会社 アシックス
2022年度 美術学部 デザイン専攻卒
清武 美桜さん
KIYOTAKE Mio
株式会社 アシックス
インタビュー
Q 愛知芸大を選んだ理由を教えてください。
オープンキャンパスで見た学生の作品に、心が躍ったのを今でも覚えています。「こんな作品を作れるようになりたい!」とワクワクしたことが、この大学を選んだ大きな理由のひとつでした。また、少人数制の授業環境にも惹かれました。課題制作で行き詰まり、先生の研究室に飛び込んだ際も、親身になって話を聞いてくださったことが印象に残っています。先生との距離が近く学びに向き合える環境が整っていることが、この大学の魅力だと思います。
Q 学生時代はどのように過ごし、どんな作品を作っていましたか?
大学では、グラフィックやプロダクト、その中間のような作品を多く制作していました。何を伝えたいかを特に大切にし、ジャンルにとらわれずさまざまな作品に挑戦しました。
また、私は人との関わりを重視していて、先生や友人だけでなく、他専攻や音楽学部の学生とも積極的に交流しました。それ以外にも、地元の農家さんと一緒に野菜のパッケージを作ったり、卒業制作では子ども向けの玩具をデザインしました。どちらも完成品を見た人が喜んでくれたことが大きなやりがいになりました。

Q 授業や課題以外で取り組んでいた活動はありますか?
「愛芸祭」という学園祭に熱心に参加していました。仲間と一緒にお店を立ち上げ、ロゴや店舗デザインを考え、シルクスクリーンで印刷したスウェットやポストカード、アクセサリーなどを販売しました。自分が作ったものを誰かが手に取り、気に入ってくれる。その体験がとても嬉しく、ものづくりの楽しさを改めて実感しました。ゼロから考え、作り、届ける経験は、今でも大切な大学時代の思い出です。

Q 会社を選んだ理由を教えてください。
愛芸祭での経験を通して、「人の生活に身近なものを作りたい」と思うようになりました。そんなとき、先生からアシックスを勧められ、調べるうちに伝統と革新を大切にする企業文化に惹かれました。私はスポーツ経験がほとんどありませんでしたが、もともとアパレルデザインに興味があり、アシックスの理念や商品の背景を知るほど「ここで働きたい!」という気持ちが強くなりました。
Q これまでの主な業務内容を教えてください。
アシックスでは、パッケージデザインやアパレルのグラフィック?柄のデザインを担当しています。最近では、世界各地のマラソン大会で販売される限定グッズのデザインにも関わっています。少し変わった仕事として、アシックスから世界の関係者に送るグリーティングカードをデザインしたこともあります。どんな仕事でも「使う人がどうしたら喜ぶか」を考えることが大切で、トレンドを学びながら、スポーツ業界の文化を深く理解するよう心がけています。

Q 学生時代に学んだことが今に活きていることは何ですか?
大学時代に身につけたオープンマインドな姿勢は、今の仕事に大きく生かされています。アトリエでは、私がグラフィックを描いている隣で、家具を作る人や映像を編集する人がいる環境だったので、自然と異なる視点に触れる機会が多くありました。
アシックスはグローバルな企業で、一緒に働く人もお客様も多様な価値観を持っています。学生時代に違いを楽しむ感覚を養えたことで、今も柔軟な発想を持ちながらものづくりに向き合えています。
Q 愛知芸大への進学を考えている人にメッセージをお願いします。
「デザインに興味はあるけれど、自分は何が得意で、何が好きなのか分からない…」という気持ちがあるなら、愛知芸大はぴったりの場所だと思います。
ここには、自分にじっくり向き合える時間と環境があります。そして、先生や仲間が個性を認め、伸ばしてくれるはずです。幅広い分野に触れながら、自分らしい表現を見つけていってください。