
公益財団法人 びわ湖芸術文化財団
2023年度 音楽学部 音楽学コース卒
齋藤 みのりさん
SAITO Minori
公益財団法人 びわ湖芸術文化財団
インタビュー
Q 愛知芸大を選んだ理由を教えてください。
自分の興味のある分野を専門としている教授がいらっしゃったためです。また、4年制の大学進学するのであれば国公立のみという条件があったからです。
Q 学生時代はどのように過ごし、どんな作品を作っていましたか?
1?2年次は音楽学の考え方や資料の集め方、読み解き方などの基礎的なことを学びました。それを踏まえ、3?4年次は自分でテーマを決めて研究を進めていきます。
私の研究テーマを決めるきっかけは、大学2年生のある夜、何気なくYouTubeで聴いていた編曲に衝撃を受けたことでした。当時少し調べてみると全く知らないロシアの作曲家が編曲しており、その作曲家や作品の日本語の論文が見当たらず、研究のやり甲斐がありそうだと思った記憶があります。また私はロシア音楽に自然と惹かれることが多く、当時編曲にも興味が湧き始めていたため、その作品を研究することにしました。
研究以外では、より専門的な音楽理論の科目や教養科目、教職課程も履修していました。特に外国語は英語とドイツ語の他に、単位互換制度を利用してロシア語を勉強しました。
Q 授業や課題以外で取り組んでいた活動はありますか?
アルバイトとサークルをしていました。交流の輪を広げられ、自分の将来を深く考える機会になったと思います。
アルバイトはアートマネジメントに関する職業に就きたいと考えていたので、県内のコンサートホールとオーケストラで働きました。
サークルは他大学のオーケストラサークルに入り、演奏活動をしていました。

Q 会社を選んだ理由を教えてください。
音楽に興味を持つきっかけが、地元の公益の文化財団が運営するジュニアオーケストラへの入団でした。楽譜も読めず、楽器も触ったこともない状態から“育ててもらった” という想いが強く、自分も公益で音楽の裾野を広げられる人材になりたいと思い、文化財団に入職しました。
Q これまでの主な業務内容を教えてください。
事業の企画?広報?運営が主な業務内容です。細分化すると書ききれないのでシンプルにまとめていますが、企画?運営?広報をするにあたって日々細々とした作業を積み重ねています。
1年目は、人形劇や狂言の事業、またイベント情報誌の編集を主に担当しました。大学時代の音楽にあふれた生活から一転して初めて携わる分野が多く、より芸術文化の視野が広がりました。
2年目は、現代音楽と弦楽四重奏をテーマにした事業の担当になりました。また新企画を提案する機会もあり、大学で学んだ知識や技能を活かしつつ、日々学びながら文化芸術を広く届けていきたいと考えています。

Q 学生時代に学んだことが今に活きていることは何ですか?
「物事の考え方?伝え方」です。大学ではレポートなどの課題や論文を書くことになりますが、その際には基本的に根拠のある考えと文脈に合った言葉選びが必要になります。
これは社会に出ても同じで、メールの文章でもミーティングの書類でも相手に自分の考えを理解してもらうために大切なことだと感じています。
Q 愛知芸大への進学を考えている人にメッセージをお願いします。
芸術大学の進学を考えている人は、きっと何か「好き」がある人だと思います。あなたの「好き」を突き詰めてください。愛知芸大はそんな人の背中を“ひと押し”してくれる場所です。私は音楽に打ち込める環境と自分の興味関心に合わせて指導してくださる先生や職員の方々に支えられました。